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磁器散策 − 絵付け講師の委嘱状 −

2015年8月21日(金)
今年も育成事業の講師を努めることとなりました。
研修会で学ぼうとされる生徒さんは皆、各窯元で戦力として働かれている方ばかりです。
中には伝統工芸士・1級技能士の方もいらっしゃいます。
その方もまだまだ、自分の領域の中だけでは学べない技術や技法を学びたいとの思いで研修会に参加されます。その方たちに自分の知っている技術を伝えることが出来たらと、毎年講師を受けております。


★下絵付けとは
素焼きの生地に呉須絵具で絵を描き、描いた絵にダミをする、という作業です。
一般に下絵付けでは型紙を使うことが多いのですが、私は型紙を使わず直接生地に描けるように指導しています。
数多く同じものを作る場合は型紙も必要ですが、鍋島はお客様のご注文で1点ものを作ることが多々あります。
型紙を使わなくても線描きが出来れば効率もよく、お客様の要望にも対処しやすいと考えます。
1つ作ってそれを数作ってほしいとのご要望があった時には私も型紙を作って作業します。
何かにぶつかった時に「こうする」と決めるのではなく色々なやり方を知っておけば失敗しても対処できるように教えています。だから時々生徒さんに「この前はこう教えてくれたのに今回はなぜ違うんですか?」と聞かれることも・・・

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