〜 ぶらり散歩 〜 − 「鍋島焼」へブランド名統一 −
2025年1月16日(木)
今日の佐賀新聞に掲載されました。
一部抜粋しましたのでどうぞご覧ください。
「鍋島焼」へブランド名統一
伊万里市大川内山の窯元でつくる伊万里鍋島焼協同組合(畑石真嗣代表理事)は15日、組合加盟の23窯元が制作する焼き物の呼称を「鍋島焼」で統一すると発表した。他に「伊万里焼」「伊万里鍋島焼」など複数あった呼び名を1つにすることでブランドイメージを明確にし、他産地との差異化や商品価値の向上を図る。
大川内山は江戸時代に鍋島藩直営の窯があり、1675年に操業が始まって今年で350年になるとされる。組合では、伊万里市と協力して周年事業を計画しており、PR活動を展開するのに合わせて呼称を統一した。
一般に「鍋島焼」は、鍋島藩が将軍家への贈答用などに作った高級磁器を指す。現在の大川内山で作られる焼き物は「鍋島焼」「伊万里焼」「伊万里鍋島焼」と呼び方はばらばらで、産地全体での情報発信に支障をきたしていた。周年事業の実行委員長を務める川副隆彦さん(43)は「呼称統一は大川内山の歴史や魅力を正しく、分かりやすく伝えるためでなく、伝統と技術をしっかり受け継ぐという意思表明でもある」と力を込める。
「開窯350年」文化・観光振興図る
畑石代表理事(69)は「肥前窯業圏として一体的な発展を目指す中でも、有田や波佐見など他産地との差異化を図ることは必要。開窯350周年を機に、観光地としての在り方も含めて大川内山全体を見直していきたい」と話す。
周年事業では「風鈴まつり」などのイベントの刷新や記念小皿、PR用の画像・動画の制作などにも取り組む。組合名も鍋島焼協同組合に変更する予定。(青木宏文)
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