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2016年11月12日(土)
「アリタノミライ」が始まります。冬山窯は井波彫刻とのコラボ作品を展示しています。
11月17日(木) 〜 11月19日(土)
有田焼創業400年事業「ARITA EPISODE 2」の2つのプロジェクトから生まれた伝統を継承しつつ、
現代的なセンスあふれる商品を、地元有田の地でお披露目します。
この期間、この有田でしか出会えない新しい商品を目で見て手に取って楽しみながら直に感じ、
魅力を再発見してください。
展示・販売会場は
佐賀県陶磁器工業協同組合2階会場と大樽地区の16の商店
です。
又、佐賀県陶磁器工業協同組合
1階会場
では伝統工芸士による「食卓の器」・「インテリア」の
展示・販売も同時に開催されています。
11月17日(木)には「バルウオーク ARITA」も開催されます。
皆様のお越しをお待ちしています。ご不明な点がありましたら、遠慮なくご連絡ください。
★佐賀新聞にも掲載されました。冬山窯は井波彫刻とのコラボ作品です。
掲載内容を抜粋しましたので、どうぞご覧ください。
全国の工芸品と有田焼コラボ
変化に対応、新市場開拓
西松浦郡有田町で生まれた日本磁器の原点、有田焼が今年、創業400年と迎えた。生活スタイルの
変化や、安価な輸入品の増加で売り上げは低迷。窯元と佐賀県は、共通の問題を抱える全国の工芸
品産地と手を携え、コラボレーション商品を開発し、新たな消費者の開拓を目指している。
◇洗練デザイン
「これが有田焼か」「どうやって作ったの?」。9月中旬、東京・六本木の東京ミッドタウンにあ
る展示スペースでにぎわっていた。ずらりと並ぶ有田焼は、皿の縁やおわん側面に漆の「輪島塗」
(石川県輪島市)を施したり、欄間で有名な「井波彫刻」(富山県南砺市)と組み合わせてワイン
カップに仕立てたりしたコラボ商品だ。
価格は数千円から、70万円近くする物も。東京都の会社員氏田治久さん(38)は「斬新な掛け合わせ。
有田焼は古くさいと思っていたが、デザインも洗練され使いやすい」と驚く。
いずれも有田焼の窯元と全国各地の工芸士、デザイナー9組が開発した商品。有田焼創業400年に
合わせ、佐賀県が進めてきた事業の一環だ。県は海外の販路拡大を目的に、窯元と海外デザイナー、
建築家隅研吾さんら著名人ともコラボ。イタリア・ミラノ、パリの国際見本市で魅力を発信してき
た。一連の事業で県が投入した金額は約23億円に上る。
県によると、有田焼は最盛期の1991年に250億円の売り上げを誇ったが、右肩下がりに。2015年は
約40億円まで落ち込んだ。
◇次の100年
苦境にあえぐのは各地の伝統工芸品も同じ。経済産業省によると、和室の激減による需要の減少や、
婚礼家具を買う習慣の変化といった時代の流れ、海外産の家具や食器の流入などが要因だ。輪島市
の輪島塗工房「輪島キリモト」の代表、桐本泰一さん(54)は「需要減に歯止めがかからず、担い手
も産地全体で半数ほどになった」と危機感を募らす。
「越前和紙」を手掛ける福井県越前市の五十嵐美佐子さん(66)は今回のコラボで、有田焼の証明器
具開発に参加した。「越前和紙はふすまに多く使われてきたが、売り上げが激減し先が見えなかっ
た」と明かす。
球形の磁器にダリア模様の「透かし彫り」を施し、内側の越前和紙を通して赤みがかった光で照ら
す。1個約9万円。
デザイナーの小林佐知子さん(41)は「双方の強みでどう相乗効果を生み出すかを考えた」。自信
作と胸を張る有田焼の伝統工芸士、青木妙子さん(66)は「時代の変化に合わせ、守る部分と壊して
いく部分を両立させないと生き残れない」と強調する。
3人は今後も新商品の開発を進めていく予定だ。
産地間のコラボを調整した「メイド・イン・ジャパン・プロジェクト」の赤瀬浩成社長(52)は
「これまで買っていた高齢層だけをターゲットにしても未来はない」と指摘。「時代に合わせた商
品づくりやマーケティング手法など、変化を恐れずに進めば、50年、100年先でも通用する」と話し
ている
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