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磁器散策 − 赤絵つけ −
2013年2月18日(月)
赤絵をつける時は作品の最終段階です。作品の完成形がより鮮明に頭の中に入ってきます。
もちろん、最初呉須描きする段階から完成品が頭にありますが、それがより確かなものになります。
なので今赤絵をつけている作品を次はどうするか、呉須の濃淡をこうしよう・・・
などと次のことを考えながらの絵付けです。
絵の具は最初液体ではなく粉です。粉を磨り、にかわや水などを混ぜて1時間近く磨りあげていきます。
赤絵の具の材料は鉄を含んだベンガラと呼ばれる絵の具です。
赤絵は湿度や温度で絵の具の調子が悪くなることがあります。
暑いからとエアコンのきいた部屋は乾燥し、寒いからとストーブに、かんをかけて湿度を保もとうとすると、
厄介なことに絵の具がいうことをききません。
じゃあ何がいいのかと聞かれますが、言葉では何とも・・・
机上の計算であれば温度○○度、湿度○○%となるのでしょうが、絵の具の量や定着と艶の為の
「にかわ(定着剤は色々ありますが艶が綺麗にでるのでにかわを使います)」の量も今までの経験による判断で分量を決めます。 多分、どこの窯元さんもこういう苦労はなさっていることだと思いますが・・・
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