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磁器散策 − ドイツ学術交流会 来訪 −

2012年5月23日(水) 晴れ
 ドイツ学術交流会の皆様が光山窯の工場に集まって仕事風景を見学されました。
 光山窯に決まった理由は、全工程を見学したい、作業中、職人さんに質疑応答しながらの見学が希望、時間は1時間ほど、とのことで、有田の商工会議所が「ドイツ学術交流会 東京事務所」の依頼を受けてこれらが対応できる窯元を探したところ、光山窯が選ばれたようです。

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 絵付けは普段「絵描座」と呼んでいる部屋で作業するのですが、10名程の方のご見学と伺っておりましたので、当日は轆轤場、窯場になっている工場での作業に切り替えました。作業も「赤絵付」→「呉須描」→「轆轤」の手順で説明致しました。普通は「轆轤」→「呉須描」→「赤絵付」の手順ですが「轆轤」をしたあとは手が震えて描きの作業が出来ないためです。


参加者の方から『轆轤、絵付は日替わりでするのですか?』と質問
『いいえ、だいたい2月下旬あたりから5月頃まで注文分の生地を作ります。そのあとは描きの作業に移ります。
そのため、注文が入ってもすぐに対応できない場合は2年近くお待たせする場合もあります。』
とお答えいたしました。






喜んで下さったかどうかは分かりませんが無事に済んでほっと致しました。
前回、前々回は柿右衛門窯や深川製磁窯に見学されたようです。
『また次回もお願いします』と担当者の方から言われたので『喜んでくださったかな』と感じました。
(市川 光山)

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