〜 ぶらり散歩 〜 − 新聞に掲載されました −
2025年6月14日(土)
6月14日(土)より鍋島風鈴市が開催されます。俊樹は風鈴市の責任者で頑張っています。
皆様のお越しをお待ちしております。
*俊樹が取材され6月13日の西日本新聞に掲載されました。一部抜粋しましたので どうぞご覧ください。
鍋島焼350年 さいこう大川内山
客 と 出 会 い 生 ま れ た 変 化
窯元「市川冬山窯」後継者 市川俊樹さん(33)
「以前は自分の作品なのに『いいものだ』と胸を張って言えない性格だった。自信を持てるようになったのは、お客さんと接するようになってから」
伊万里市の大川内山地区にある窯元「市川冬山窯」の市川俊樹さん(33)が、5年程前までの自分を思い出し、笑顔を見せた。
祖父の進さん(90)が1967年に開いた窯は、鍋島焼の置物や香炉の製作で知られる。俊樹さんは有田工業高セラミック科、県立有田窯業大学校で陶芸の基礎を学び、2代目当主の父直純さん(62)の下で働き始めた。
父子2人では営業や接客にかける時間も労力もなく、主に卸業者からの注文に応じてきた。「仕事が作業になってしまう」。そんな疑問を抱いていた20代半ばに転機が訪れた。
空いた時間に食器などの制作に励み、都市部で開かれる陶磁器フェアに出品すると、商品を気に入ってくれる客との出会いがあった。「どんな人が手に取るのか分かる仕事に初めて達成感があった」と語る。
直純さんに「とにかく外に出たい」と販売活動の強化を提案した。前に出ることは苦手だったが、客への声かけも、高校時代まで打ち込んだ野球に例えて「千本ノック」のようにこなした。現在は東京や大阪の百貨店などで年6回ほど展示会を開いており、各地に固定客の獲得につなげた。
窯元23軒が加盟する伊万里鍋島焼協同組合の中でも最年少の後継者だが、14日から始まる「鍋島藩窯風鈴市」ではイベント責任者を任された。開窯350年を記念して例年より規模を拡大し、風鈴計約三千個を地区内に飾り付け、涼しげな音で来場者をもてなす。
「大川内山の特別な雰囲気を楽しみ、買い物も楽しんでもらう。お客さんの思い出に残るイベントにしたい」。自らも新たな出会いを楽しみにしている。(糸山信)
【写真】14日から伊万里市の大川内山地区で開かれる「鍋島藩窯風鈴市」に向け、風鈴を飾り付ける市川俊樹さん
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